生産者について
大きく重たい青首大根
安定した味と食感が魅力です。
益城町の水はけのよい黒土は、根菜に適した土壌です。時間をかけてじっくり大きく育つから、見た目よりもずっしり重たい大根です。「業務用なので品質を一定に保ち、夏場を除いていつでも出荷できるようにしています。大きくても、安定した食感になるようにつくっています」と青木さん。かたく締まった肉質と、きれいな白色が特徴。加工しやすく食感が良いので、サラダなど生食にもおすすめです。シャキシャキとした歯ごたえを楽しめます。
1カ月だけの夏の味覚
甘くて柔らかなとうもろこしです。
標高が高く昼夜の寒暖差が大きい竹田市は、九州有数のとうもろこしの産地です。収穫は7月上旬から約1カ月間。甘みが強く柔らかな食感が魅力です。佐藤さんは「品質のよいものをつくることを心がけ、日々の仕事に取り組むだけです」と話します。
とうもろこしは鮮度が大事。糖度が高くなる早朝に収穫し、その日のうちに出荷されます。「素材そのままの味を楽しんでください」と佐藤さん。毎年人気の夏の味覚です。
潮風と太陽の恵み
甘みと酸味に
コクも感じるみかんです。
八代海に面した斜面で育つ、温州みかんやレモン、せとかなどの柑橘類。海苔と黒砂糖を混ぜた液肥や魚粕肥料を与え、地面をシートで覆い畑の水分をコントロールします。
「みかんは葉づくり、土づくりが大切。おてんとさん相手の仕事だから、1年中手入れが必要です。大事に育てたみかん、たくさん食べてください」と谷口さん家族は話します。降り注ぐ太陽の光と海からの潮風を受けて、甘みと酸味にコクも感じられる、味わい深いみかんです。
大分県の山あいにある荻町は、トマトの一大産地。渡邊農園のトマトは、樹上で真っ赤に色づいてから収穫されます。木についている間は栄養分を蓄えつづけるので、甘みや酸味にコクも出ます。海藻からつくられた肥料を与え、温度や水を細かく管理。「しっかり熟してから出荷するので、味が違います」と渡邊さん。爽やかな甘みとみずみずしい食感を楽しめます。
果樹栽培が盛んな植木町にある有働農園。日当たりがよく水はけのよい土地で、太秋柿と富有柿を栽培しています。昼夜の寒暖差が大きいため、甘みが強く品質の高い柿がとれます。「農薬はできるだけ減らして栽培します。土の力が強いので、大地がおいしく育ててくれます」と有働さん。樹上でしっかり熟してから収穫するので、果実の赤さが違います。
大きく張りのある葉と太い茎。芥川葉菜園のほうれん草は、水の量を控えることで、しっかり根が張り、ゆっくり大きく育ちます。化学肥料や農薬をできるだけ使わず、魚粉や燻炭、米ぬかなどをブレンドした独自の肥料で土づくり。気温の高い時期は、鮮度を保つため夜間に収穫します。「自分の子どもに安心して食べさせられる野菜をつくりたいと思っています」と芥川さん。柔らかな食感と甘く濃い味わいが魅力です。
玉東町の日当たりのよい斜面には、春になると白い梨の花が咲き乱れます。谷口さんは新しい品種を積極的に取り入れ、授粉や袋掛けなど、手間のかかる作業を丁寧に行います。「特別なことはしていない。甘い梨をつくろうと思っているだけです。」と谷口さん。しゃきしゃきした食感と、甘くみずみずしい味わいは、毎年リピーターが出るほど人気です。